• こんにちはみそソムリエの川辺です☆彡

    今日は金山寺みそについて詳しくご説明したいと思います。

    金山寺(きんざんじ)みそって、そもそも何みそ?

    僕は今から24年前、大源味噌に入社した頃は、商品を見て『かなやまでら』と読んでいたくらい(笑)僕にとっては食生活にあまり馴染みのない食品でしたが、今ではご飯のお供などに、我が家の冷蔵庫では必需品となっております。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    金山寺みそは、普通の米味噌のような味噌汁などに使う調味料ではなく、副菜や酒の肴としてそのまま食べる『なめみそ』の一種で、径山寺とも書きます。米、大豆、麦の穀物原料を麹にし、白瓜、なす、しょうが、しそなどの野菜を漬けこんで、短いものは1週間、長いものは3か月密封して熟成させてつくられる、栄養満点の味噌のことをいいます。近畿地方の朝食がおかゆであったことから喜ばれ、定着したそうです。現在は、主に和歌山、千葉、静岡などで生産されていて、和歌山県の特産品として和歌山推薦優良土産品に指定されています。

    ※米や麦を主に使って作られているので、ほかの味噌に比べて炭水化物の含有量が多い味噌です。そのため糖質が高くなりカロリーがほかの味噌より少し多くなります。

     

    名前のイメージ通り、歴史は古いです。金山寺みその由来とは・・・諸説はありますが、中でも有力とされているのがかなり昔にさかのぼり、和歌山県由良町にある興国寺に伝わったとされるものです。

    今から750年前の鎌倉時代に1249年に法燈国師(ほっとうこくし)覚心が中国へ渡り、径山寺(きんざんじ)で初めて食し、その味に感動し、金山寺(正しくは鎮江府金山竜遊江寺)に入って、その醸法を学び、1254年に製法を持ち帰ります。(径山寺と金山寺は別のお寺だそうです)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    覚心は和歌山県湯浅町は交通の便が良く、水質が醸造に最も適していることに着眼し、和歌山由良の興国時を建設し、金山寺みそを伝えたのが、始まりだそうです。さらに覚心は紀州の村民に金山寺味噌の製法を教えているときに仕込みを間違えて出来上がった桶底の液体と上澄の液体が偶然にも美味しいことから『醤油』が誕生したともいわれています(たまり醤油)

     

     

     

     

    百聞は一見に如かず、実際にこの目で確かめたくなりまして

    昨年の秋(令和元年10月)和歌山にある興国時や湯浅にある、金山寺みそ専門店にも行ってきました。

    金山寺みそ発祥の地、興国寺は、和歌山県日高郡由良町(紀伊由良駅から徒歩13分)にあります。

    火祭りや天狗まつりが有名です。尺八の発祥地としても有名だそうです。

    とてものどかな場所にありまして立派な石段、参道を歩くと、心が洗われた気分でした。

     

     

    ※興国時 

    安貞元年(1227年)、葛山景倫(かずらやまかげとも)という鎌倉幕府直属の家臣が、

    主君であった鎌倉幕府の第三代将軍・源実朝の菩提を弔うため、真言宗『西方寺』と称して創建しました。

    境内でも金山寺みそは販売されていました。

     

     

    ※『径山寺(きんざんじ)醤油の我が国発祥の地として知られている』と明記してありました!

     

    和歌山県湯浅町にある、湯浅伝統建物が並ぶ北町通りのお店があります、老舗金山寺みそ屋さん 『太田久助吟製』

    気さくで優しい女将さんと、金山寺みその歴史や昔話など、いろいろお話させていただきました。

    手作りの金山寺みそが量り売りできますよ!

     

     

     

     

     

     

     

    もうひとつの説は和歌山県・高野山真言宗の開祖、空海(弘法大使)が、遣唐使として入唐・勉学の折(835年11月長安入り)唐の金山寺から持ち帰り、高野山開創後l大勢の修行僧を養う「僧坊食」として用い、その後修行僧が各地に広めたとされています。

     

     

    金山寺みそは自給自足の禅寺を中心に、栄養価の高い大豆発酵食品として広まり、夏に収穫された野菜を冬に食べられるように漬け込んだ”保存食”として自家生産もされていったそうです。

     

    ほかほかのご飯のお供やきゅうりはもちろん、本場和歌山では番茶やほうじ茶で炊いたお粥の添えて頂くのが定番だそうです。塩代わりにおにぎりに塗り味噌焼きおにぎりにするとおいしいですよ!

    金山寺みそで牛肉(豚、鶏でも可)を漬け込むと凄く美味しいよと

    お得意先様の仲良くさせて頂いている、料理人さんから教えて頂き、アドバイス通り自宅でやってみたら

    びっくりするほどお肉がジューシーに仕上がりました!(鶏肉でやりました)

    ※焦げやすいのでゆっくり弱火で焼いてくださいね

     

     

    金山寺みそで3日間漬け込みました!(ロース1枚に金山寺みそ50gぐらい、万遍なく塗り、ラップに包み冷蔵庫で寝かせました)

    お肉を焼くときは表面についている金山寺を取り除くきます。味は程よくフルーティーで濃厚になり、お肉も柔らかくなります。

    ※余った金山寺は野菜炒めやチャーハンと入れて一緒に炒めると美味しいですよ!

    ※お肉は焦げやすいのでゆっくり弱火で焼いてくださいね

     

     

    さらに金山寺みそはもろきゅうやご飯のお供だけでなく、金山寺みそにすだち、オリーブオイルを和えるだけで

    「金山寺みそドレッシング」や金山寺みそ1:マヨネーズ1で「金山寺マヨ」など

    サラダにもおすすめです♬手軽に栄養を摂れる金山寺みそは冷蔵庫の必需品ですね☆

    そのまま食べられる金山寺みそ!おいしく活用してみましょう!

    最後まで読んで頂きありがとうございます☆彡