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今回のテーマは「みそ汁を飲むことで得られる健康効果」
みそ汁やみそ料理が私たちの健康や病気の予防に役立っているということを
ご存知でしょうか?
古くから言い伝えられる『味噌は医者いらず』ということわざがあるように、
現在でもみその効果が栄養学や医学の面からも改めて期待されるようになっています。
みそ汁を良く飲んでいる人たちと、あまり飲まない人たちには健康面でどのような差がでるのか?
毎日のみそ汁が健康を加速する理由を証明する研究データが実はあるんです。
特に、みそ汁とおかずを中心とした「一汁一菜」という
日本人が愛してやまない、この組み合わせは、栄養的に非常に優れているといわれています
米は体作りに欠かせない必須アミノ酸のうち、
リジンやスレオニンが不足がちといわれてますが、大豆には豊富に含まれています。反対に、大豆に少ないメチオニンは米には沢山含まれていて、
お互いに足りない栄養素を補うことのできる理想的な組み合わせなのです。
日本初の健康オタクと言われた天下人、徳川家康は、健康への意識が非常に高く、毎日『五菜三根』のみそ汁を飲んでいたというのは有名なお話ですよね。
しかし、五菜三根って!ほぼお鍋ですよね!どんな野菜を使っていたのかも興味ありますね。
平均寿命が37歳の時代に75歳の長寿を全う出来たのは、具沢山のみそ汁のおかげだったかもしれませんね。
日本人のソウルフードであるみそ汁。
かつての減塩ブームによって塩分過多な食べ物だと敬遠されていた時期もありましたが、
ここ最近メディアに取り上げられたり、
健康系の雑誌などで特集されることが増えたり、
豚汁専門店やみそ汁のテイクアウト専門店、一汁一菜的な健康カフェなども増えてきたりで、老若男女問わず、味噌への関心は高まっていると思います。
調理も本当に簡単ですし、
朝昼晩の内どこかに1日に1~2回、みそ汁をプラスするだけで、
カラダが喜ぶ効果が沢山期待できるなら、今日からでも始めれる簡単な健康法ですよね。
さらに1日にみそ汁一杯でも飲むと飲まないとでは、
将来的に血管の年齢に差が出るそうです。え、そうなん!って思いませんでした?
まだまだあるんです、味噌汁を飲むメリットは沢山あるんです!
主なみその効用に関する研究と論文をご紹介したいと思います。
①みそはがんのリスクを下げる
◆1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少(厚生労働省研究班2003年)
みそ汁と乳がんとの関係については、いくちかの研究成果が発表されています。「みそ汁の摂取が多いほど乳がんになりにくい」という調査結果が2003年に発表されました(厚生労働省研究班 主任研究者 津金昭一)研究班では、4県14市町村に移住する40歳から59歳の女性21,852人を対象に、みそ汁や豆腐、納豆などの大豆製品の摂取量と乳がんの発生率の菅家kを10年間にわたって追跡し、疫学的に調査を行いました。その結果、「みそ汁1日1杯以下」の人を1とすると「1日2杯」は0.74、「1日3杯以上」の人の発生率は0.6の数値であることがわかりました。この結果、乳がんの発生率は「みそ汁1日1杯以下」の人よりも、「1日2杯」の人で26%。「1日3杯以上」の人で40%も減少していることがわかりました。
◆みその塩分は胃ガンを促進しない(広島大学・渡邊敦光名誉教授 2006年)
◆喫煙者が毎日みそ汁を飲むと死亡率は低迷する(国立がんセンター・故平山雄博士 1981年)
「みそが胃ガンの発生リスクを下げる」
胃ガンは日本人がかかりやすいガンの一つですが、男女いずれも、みそ汁を飲む頻度が高い人ほど胃ガンによる死亡率が低いことがわかります。ことに男性の場合は、みそ汁を『毎日飲んでいる人」と「まったく飲んでいない人」とは、「まったく飲んでいない人」の方が胃ガンによる死亡率が48%も高くなっていました。このように、がん予防の見地からも、みその効果は評価され、注目されています。
②みそは生活習慣病のリスクを下げる
◆みそは脳卒中、痴呆症、心筋梗塞、などの発症を低下させる(大妻女子大学・青木宏教授 1994年)
◆みそ汁のある食事パターンが骨粗鬆症に効果(財癌研究所会付属病院・陳端東医長 1994)
◆糖尿病の改善が期待される、みその褐色色素(女子栄養大学・五明紀春教授 1999年)
③みそは老化防止
老化というのは、全身の組織、機能の衰えを指しますが、細胞レベルにもそれは躊躇に表れます。
◆発酵によってみそに老化制御機能が生まれる(東京農業大学・小泉武夫教授 1995年)
◆みそは熟成過程で抗酸化力を高める物質が生まれる(東京農業大学名誉教授・大妻女子大学・加藤博通教授 1994年)
◆みその原料である「大豆成分」が脳卒中の発症を抑え、長寿に貢献する(京都大学・家森幸男教授 1994年)
◆みその成分「DDMPサポニン」が老化の原因となる活性酸素を消去する(東北大学・大久保良一教授 1999年)
④その他の研究
◆みそには血圧低下作用をもつ物質がある(食品照合研究所・河村幸雄室長 1993年)
◆みそには美白効果がある(食品総合研究所・新本洋士主任研究官 1997年)
味噌が発酵する過程で作られる遊離リノール酸は、メラニンの合成を抑え、シミやソバカスを防ぐ働きがあります。
みそ汁の効果を最大限に引き出す摂り方は、
夜よりも朝の方が格段に効果が出やすいとのデーターが報告されています。
朝にみそ汁を飲むことで、
良質な睡眠をサポートするメラトニンというホルモンが
みそ汁に含有されているトリプトファンによって安定して分泌され、
つらい不眠症を改善・予防できる効果があります。
みそ汁のトリプトファンはメラトニンにのちに変わる性質をもっているのですが、
変わるまでには16時間程度かかり、朝に飲んでおくとちょうど寝るタイミングにて、良質な睡眠をサポートが期待できます。
朝にみそ汁を飲むことでカラダが温まって保温されるため、
代謝が深いかかわりのあるビタミンB群の働きが活性化し、エネルギーがチャージされます。
味噌には1日はつらつと過ごすためのアミノ酸が豊富に含有されているため、ご
はんなどの炭水化物と一緒に摂取すると、脳にまでエネルギーが満たされ、疲れ知らずの体調をキープできるそうなんです。
いかがでしたでしょうか?
なんとなくお味噌汁を飲まれていた方はより一層、
味噌汁からしばらく遠ざかってた方は、久しぶりに作ってみようかなと、
このブログを読んで感じて頂けたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます☆彡